美術教師照井とし子U  



   故・恩師照井とし子先生(中央)とご家族 (一関市内の恩師宅にて)

はじめに

絵は心のメッセージであり、絵の具で歌う生活の歌です。
思春期の魂はデリカで壊れやすく、放っておけば荒れ放題。
磨けばすばらしい音色を奏で響き合い、そしてそれは決して死なないで生活の中に生きていくもの。

長い経験の中で、私はそのようなことを生徒たちから教えられました。
中学生は本来すばらしい力を持っていると思います。

中学生の魂を美しく豊かに育てたい。
それぞれの持っている芽を発見し、伸ばしてやり、内なる豊かさに満ちた人間に育てなければならない。

そのような切なる願いと祈りをこめて、ここに思春期の魂が奏でた中学生の心の歌を、
メッセージを一つの記録として、また一教師の世の中に対する訴えとしてお手許におとどけいたします。

卒業生には美しい思い出のために、現在の中学生には先輩の歩みを知ってもらい、
ご父兄の方々には中学生へのご理解の糸口に、初心者の先生方には何かのご参考になれば、
これに勝る喜びはございません。

耳を澄ませると、彼等の歌が、言葉が聞こえてまいります。
お聞きいただければたいへん有り難く存じます。

 昭和59年1月8日     照井とし子


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