会報誌１号最後の編集、何度も手直しテスト印刷して
真夜中やっと本印刷開始、あとは印刷機に任せて寝る
朝からまたぎりぎりまで印刷してやっと２５０部（両面５００枚）
けっこう印刷時間かかった

天気の良い中、いざ久慈へ
宮古の友を誘ったがダメだったので盛岡から葛巻、山形村経由で久慈へ向かう
また憧れの沼宮内駅通過するので前回撮れなかった写真を撮る



素晴らしい眺め、美しい白樺に感動しながら平庭高原を走る
私の「現代の巡礼の旅」は高速道路を走らず
下をゆっくり満喫しながら走るのが鉄則

写真家になった気分で何度も車を止めてシャッターを切った
独りで淋しいはずなのに清心姫の歌を聞き歌いながら運転するので全然淋しくなく楽しい



ついに来た久しぶりぶりの久慈市
しかし小さな久慈駅しか思い出せない
コンサートまで時間があるので前々から行ってみたかった「もぐらんぴあ」見学
たいしたことないとのうわさだったが
水族館フリークの私には魅力的な小水族館だった
妖精クリオネ初めて見た
私がかつて飼って失敗した好きな生き物が多数展示されていて
とっても羨ましかった
クラゲ、タツノオトシゴ、カブトガニ、熱帯魚、海水魚…



それからみちのく一人旅満喫、海をしばらく眺めシャッターを切る
カモメのジョーが風を切り
西日に輝く豪快な太平洋



同じ岩手でもふるさとから遠すぎる久慈市はあまり思い出したくない淋しい異郷の地だった
横浜の劇団を辞めて東京からいきなり県北の村に来た私は
忙しい中、久慈市の自動車学校に通い、苦労して車の免許をとった
そして週末は１時間かけて、ここ久慈市か宮古市に買い物ドライブに来た
久慈市は空き地の無料駐車場があるのでよく通った
久慈までの海岸線がとても美しかった

　　

　　　　　　　　　　　２００６年３月２日（木）「魅力あふれる弦楽器の世界」
　　　　　　　　　　　　　　〜津軽三味線と二胡、マンドリンの奏で〜

　　　　　　　　　　　　　　　岩手県久慈市文化会館アンバーホール





そしてコンサート会場へ
物凄く立派で巨大で斬新なデザインのホールでびっくりした
ビタミンＫ岩手のほたてさん、一心さんと合流
３０分前、もう長蛇の列、百人以上並んでいた
事務所の風さんとお会いし会報誌配布会場許可下りて
早速３人で配布
何枚あっても足りないくらいの千人以上の大観衆
配っていたら会場スタッフに間違えられた
私はなるべく若い人をピンポイントでねらって配ったが
おじさんもおばさんももう３枚頂戴とか
皆さんとっても好意的で大好評だった

第１部は清心さんの和曲「忘文」で始まった
前回の住田コンサートと同じ豪華メンバー
大石由梨香さんの美しいピアノ、ギターとカホン山下智夫さん、マンドリン坂野慎哉さん
今回さらに津軽三味線女性日本一の山田里千美（ちさみ）さんも演奏に加わり
しっとりとさらに美しい曲になった

昔、弘前市のライブハウス「山唄」で聞いて感動した津軽三味線
その大人気の山田千里氏が２００４年に亡くなり
お弟子さん１５０名の中、山田里千美さんが師匠の後を継いだそうで、さすがに上手かった

そして二胡奏者の野沢香苗さんの「情熱」の演奏が始まった
こちらは津軽三味線全国大会三連覇の松田隆行さんが共演
いきなり凄いインパクトある魅力的な曲だった

美しい中国の音色の二胡、野沢香苗さんのソロ演奏が３曲続いた
「Ｄｅａｒ」、「さくら(独唱）」、「ＨＩＫＡＲＩ」
野沢さん自ら作曲のとても素敵で酔わせる演奏だった
モデル、女優さんだけあって美人だし、話も淡々としていて面白く好感が持てた
中国の二胡は姫神コンサートで聞いたことがありとても好きな楽器だった
その素敵な二胡女性奏者は、これまた珍しいマンドリンシンガー清心さんと
相通じるものがあり、お二人は同じような新進女性アーチストスタイルだなと思った
これからどんどん人気がでて大活躍する注目のアーチストに間違いない

その後、山田里千美さんの津軽三味線３曲で、じいちゃんばあちゃん大喝采
「津軽三下り」、「十三の砂山」、「津軽じょんがら節」
私の第２のふるさと津軽、
その津軽の魂を奏でる三味線は猛吹雪の日本海、
そして短い夏の熱いねぶた祭りを象徴しているかのようだ
津軽三味線、二胡、マンドリン、この弦楽器が共通するのは
心の奥底まで響きわたり、心を揺さぶる魅惑の音色だろう

休憩が入り第２部は清心さんの３曲
「夢限旅行」〜久しぶりの演奏で私は初めて聞く曲だった
７０年代の古き良き音楽を思わせるような「落陽」と似た不思議な雰囲気の曲だった

姫話〜昨日、久慈中学校マンドリン部を慰問し、そのレベルの高さにびっくりしたそうだ
久慈からマンドリンが岩手に広がってって北上の母校黒沢尻南高校にも移って来たとの
姫の天然久慈ルーツ話に会場がクスクス笑う

「異邦人」〜大人気カバー曲、大好きな曲を聞けて最高だった
それも由梨香さんの熱い気持ちが入った生ピアノ演奏
ここのグランドピアノは世界的な物凄い名器だそうで
素晴らしい存在感ある響きだった
山下さんの異郷カホンリズムや坂野さんのマンドリンも素敵だった
もちろん清心姫のマンドリンと歌声も美しく響き渡っていた

姫話〜素直になる瞬間というのは、別れたり、失ったり、つらいときが多い
次の曲は素直になれればよかったのに、なれなくてまた失っては涙して
繰り返す私のような曲です

「夕桜駅」〜住田の生演奏でも感動したピアノ曲だったけど、さらに美しい名演奏だった
おそらく清心バンド史上最高の演奏だったと個人的に思う
アンバーホールの素晴らしいホール空間の響きと
魅惑の照明〜青、赤、ピンク…に染まり
名曲がさらに美しく輝いていた
姫の高音の歌声も透き通るほど美しくホールに響いていた
マンドリンもギターも名曲に美しく悲しく溶け込んでいた
約千人の大観衆の拍手が優しく大ホールに響き心地よかった

司会の佐藤雪江フリーアナウンサーが「じゃじゃじゃＴＶ」に清心さん出演話を宣伝

最後のソロ演奏は松田隆行さんの津軽三味線
「津軽よされ節」、「津軽あいや節」、「津軽じょんがら節」
力強い魂の三味線とユーモア溢れる面白話に会場が沸く
「ミスコンのような可愛らしい女性ばかりのイベントに野獣のような男を呼んでありがとうございます」
同じ青森県でも南部の八戸出身だそうで、ライバルの本場津軽に負けずに日本一連覇とは
相当の努力と根性がある人だと思った

佐藤アナ司会による４人の演奏者トークライブ
３種の弦楽器の紹介〜２つの弦を引っ張り伸ばす二胡、３つの弦をバチで叩く三味線、
８本弦のマンドリンで小刻みに振るわせるトレモロ演奏
姫話〜トレモロの一振り極めれば何十年かかり、私も毎日基礎練習しています
「ネコふんじゃった」をそれぞれ即興で弾いてもらう
松田さん曰く「清心さんの勝ち！野良猫踏むとシャムネコ踏む違いがある」〜会場は爆笑

松任谷由実さんの名曲「春よ来い」共演
最後の曲は涙がこみ上げる感動の演奏だった

三味線のさすらいみちのく音が歩んできた半生を熱く語り
中国悠久の響き、女性がしとしとと泣くような二胡が涙を誘い
イタリアのマンドリンが心の奥の琴線を激しく震わせ
スペインのクラシックギターが夕暮れの哀愁を奏でる
素晴らしき魅惑の弦楽器の世界だった
あとでこれが清心さんの新曲カバー自信作でもあると聞いてびっくりした
清心さんの新アルバムがますます待ち遠しい

拍手が鳴り止まずアンコール
全員で即興、豪華な「異邦人」
大観衆の手拍子で歌姫が楽しそうに歌い
三味線のバチが心を叩き
二胡の天女が宙を舞った

二胡とマンドリンの相性がこんなによく合うなんてびっくりした
二胡が入ることによって曲がより劇的ドラマチックになった
できるならぜひまた共演してほしいと思った



終了後ＣＤ販売サイン会
また会報誌配り、二胡奏者の野沢香苗さんのサイン入りＣＤゲット
大石由梨香さんら清心スタッフ３方に前回住田町写真配り
最後に清心姫にどっさり会報誌手渡す
アクビちゃんに似てるってよく言われるとご本人から初耳のお言葉
今夜の春の紫衣装は素敵でミキさんのイラストそっくり
アクビちゃんなんて悪いこと言って描いてしまったなあと思っていたので
ご本人がアクビ姫風イラスト、以外にも喜んでくれて良かった

今まで生きてきた中で一番豪華で素敵なコンサートだった
一期一会、一夜限りの７人の共演と時と場所のコラボレーション
まさか青春の思い出の久慈でこんな永遠の時の再会があるとは
誰が予測できたであろうか？
久慈の大観衆の皆さんはとても紳士淑女で温かい拍手を贈り
最新鋭のホール以上に文化の息の高さがうかがえた
私にとって淋しく苦い青春の久慈は素敵な芸術の思い出の久慈に劇的に変わった

９時頃帰路、またあの淋しい高原通るのかと思うと気が重かったが
それでも余韻まだまだ続きテンション上がっていたので
元気よく吹雪の中スイスイ帰った
音楽聴きながらの片道２００帰路は短く感じた
大自然と魅惑の音楽、まさに豪華なる芸術の共演鑑賞、最高の一日だった



Re: 久慈ライブ速報(１部)　ジョヴァンニ安東 - 2006/03/03(Fri) 01:46

ただいま帰りました２００キロ。行きは天気よく帰りは平庭高原〜北上吹雪いてました。
もう豪華すぎ、世界最強コラボレーションでした。皆素晴らしい演奏でした。
夢限旅行不思議な雰囲気で素敵でした。表現力ますます豊かな清心さんでした。
特に最後の全員セッション「春よ来い」は涙がこみ上げる感動でした。
イタリア、中国、津軽の楽器…さすがシルクロードの終着駅、ジパング・ニッポンに
生まれてよかった感謝感激！
マンドリンと二胡の弦楽器がこんなに相性が合うなんてびっくり、凄すぎ、
言葉になりまへん。あきまへん。
津軽三味線２つ、二胡、そしてピアノ、ギター、マンドリン２つ、
さらに山下新兵器に坂野新兵器楽器！
もうＤＶＤライブにして発売して下さい！素晴らしき一期一会のコラボ、もったいないです。
ということで速報おしまい。

一心さん、ほたてさん、会報誌１号約２００枚配布ご協力ありがとうございました。
ビタＫ岩手会報誌投稿ご協力された岩手＆全国のビタＫの皆様ありがとうございました。
背番号「１０」さん、ＮＯＺさん参加ありがとうございました。
スタッフの皆様、素晴らしき夢の共演ありがとうございました。　　公式ＢＢＳ書き込みより

〜２００６．３．９．


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