平泉町藤原まつり写真館１

　　
　　　　　　毛越寺浄土庭園での義経と弁慶　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　カメラポーズをとってくれた羽賀研二さん（９７年義経役）

　

　義経は悲劇の英雄として有名だが
　その義経をかくまった奥州藤原氏はもっと悲劇的だ
　北方の王者、藤原氏三代目の秀衡は
　なぜ義経をかくまったのか
　義経を中心にしてこの黄金の都を源氏から守るよう
　遺言を残して逝ってしまった秀衡
　もう少し彼が生きていたなら
　日本の歴史は変わっていただろう
　古代から幾たびと京の都や関東武者軍団の源氏から
　ねらわれ続けてきた豊かなる東北は
　ついに炎に包まれた
　京の文化をしのぐと言われたその壮大なる寺院と水の都は
　わずか中尊寺金色堂を残して全て消えてしまった
　源頼朝は平泉の都を真似て鎌倉のまちを築き幕府を開いた
　以来、日本の中心は田舎もんと京の都から馬鹿にされていた関東に移る
　京都が廃れて日本海側の港も廃れていく
　江戸時代からは太平洋側の港が栄えていき
　栄華を極めた今の東京がそこにある

　縄文時代、花開いた青森の三内丸山遺跡
　そこはかつて日本の中心だった
　東北人は坂上田村麻呂と戦った岩手の英雄アテルイを失い
　源氏に藤原氏の平和なる黄金の都を奪われた
　中世、奥州藤原氏によってますます栄えた
　津軽の国際貿易港、十三湊（とさみなと）は夢の砂となり
　仙台の伊達政宗は天下を取り損ねる
　その人のよさが仇となって東北はどんどん時代から取り残されていく
　そして東北は暗い暗い歴史をたどることになる
　多くの城が明治政府によって取り壊され
　東北の誇りは全て忘れられてしまった

　今こそ誇りを取り戻そう
　地方の時代がやってきた
　自分が生まれ住んでいる町に感謝しよう
　先人たちが残してくれた偉大なる文化に目を向けよう
　そして新たなる文化を創造していこう　　　　　～安東秀衡　２００１年１月

　　　　　平泉町藤原まつり写真館Ⅱ　　　　　　束稲山から望む古都平泉

平泉町毛越寺浄土庭園写真館

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