◆◇◆◇◆東日流徒然短歌エッセイ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
11.こうないけん
くびしめられる
きょうしたち
もっとやりたい
じゆうけんきゅう
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教育委員会指導の小中学校の校内研究は、
教師たちにとって大きな負担となっている。
文部省指定等学校公開した後は生徒が荒れることが多い
というのが教師間で通説になっている。
教師や児童生徒の学力向上のための研究というが、
研究主任や管理職の出世や
御上のための研究にしか私は感じられない。
いくら立派な理論理屈でも無理がある。
膨大な時間を費やして一冊の研究本を発表したところで、
誰が読むというのか。何の役にたつのか。
次年度学校公開を迫られて苦しんでいる教師のための
虎の巻にしか過ぎないのだ。
児童生徒のための研究とは、
実際に明日の授業や生活指導に役立つ
もっと実践的なものである。
それは押し付けではなく、画一的なものでもない。
教師にもっと自由に好きな研究をさせてほしい。
教育委員会が、これからも教師の首を締めつけるだけの
管理的指導を続けるならば、
学校教育はいつまでたっても変わらない。
社会や子供たちは変わっているから、
昔と変わらないやり方の学校は崩壊するだけだ。
本当の研究をさせてほしい。時間がないのだ。
教師たちはお役所雑用仕事で疲れている。
結果的に児童生徒との触れ合う時間も気力も無くなってしまうのだ。
教師にも生徒にも自由な時間、余裕がほしい。
心の余裕から自由な発想、本当の学問が生まれてくるのだから。
1999年2月25日 作:安東秀衡
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