■葉音V 清心「夕桜駅」のサヨナラの薬と新渡戸稲造の武士道 2005,12,1
夕桜駅を初めて聴いて最も盛り上がるサビの歌詞
「サヨナラは貴方がくれた 素直になれる薬みたいね」の薬の意味が
よく分からずあれこれしばらく考えた
作詞した清心さんがそれについて付録DVDで語られていた
サヨナラを意識すると今まで何も感じなかった慣れた世界が
大きく変わるという
常夏の楽園に年中住んでいればそれに慣れてしまい当たり前だと思う
日本は四季がはっきりしているからこそ季節感という美しい文化が育った
そして大切な両親、家族、友達、恋人との別れが近づくと
薬を飲んだように世界が変わるのだ
それは辛い苦い薬なのかもしれない
しかしその薬によって全てが美しくいとおしくなるのかもしれない

私は最近5千円札から引退した岩手出身の新渡戸稲造の武士道を思い出した
「武士道とは死ぬことと見つけたり」を世界に紹介し世界平和を望んだ稲造
その武士道の美とは死ぬ覚悟をするということ
死ぬ覚悟さえすればホントの意味で生きることができる
死ねば全てに別れを告げなければならない
だから今、今が大切なんだ
一期一会を精一杯に生きている清心さんの思いがこれで少し解けた気がした



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