◆教育エッセイ〜学校教育と組合

教師になるまでが大変ですが
一度なったら情熱なくなった先生は去るべきです。
私は体力と情熱が無くなったので14年で去りました。

日教組から共産党系教師がけんか離脱して全教組を作り
今の日教組は旧社会党系の先生が多いようです。
私は岩教組で田舎の書記長もやりましたが(O小学校時代)
日教組組合員という意識がなく
とにかく労働者のために先頭にたった日本一の組合
岩手の組合(岩教組)は今も尊敬してます。
ただ政治活動が嫌いなので途中で辞めました。

具体的には、社会党と自民党がくっついて
敵対していた日教組と教育委員会+管理職がくっつき
世の中がおかしくなった村山首相のときに
岩手組合員がなぜか小沢一郎だけ悪口攻撃してたので
嫌になり組合を辞めました。

岩手県教員を退職し、新たに青森県教員採用試験を受け
合格したものの、津軽の学校荒廃は想像以上のものでした。
青森の教員組合は弱く、同僚教師も管理職も皆バラバラで
親睦の飲み会では取っ組み合いの喧嘩まで始まりました。
校長は事なかれ主義で何もせず知らんぷり…

全ては戦争してきた日本人、日本軍が悪い、国歌国旗反対
〜そんな戦後の自虐教育は確かに間違っていましたが
日教組の先生は全てダメではないと思います。
教師も会社員も政治家も医者もいい人がいれば
自分のことだけ優先の悪い人もいます。
今の学校教育の問題は
管理職と教育委員会が悪いケースが多いと私は思います。

教師間の一致団結、助け合いを目指した労働組合は
立派だと思います。
管理職(校長・副校長)と教育委員会はあらゆる問題を
教師のせいにして何もせず
ただ見殺しにしてきたのではないでしょうか?
ただ公開だの研究授業だのと仕事を増やして
教師の首を絞めるだけで、何も助けてはくれません。

例えば荒れてる公立学校では管理職も教育委員会も
仕事を放棄しているので
横のつながりがなくなった
(つながりを大切にしていた組合が今は弱くなった)
現場の先生が独りで悩み休職していくのが現状です。

日教組は全て悪だと叫ぶ知事や
教師の首をさらに絞めつけた安倍首相がいましたが
一度学校の先生の仕事をやってみたらいかがですか?
どんなにハードな仕事か、部活で休みがない日々、多くの宿題…
何が問題と原因か少しはわかるはずです。

いい先生に巡り会えた人は幸せですね。

            2009.7.16 安東


         津軽へ共に渡った愛車ギャラン
 東日流芸術教育実践写真館
      〜青森県教員時代・
最後の津軽教師
 

 最後の津軽教師時代、良き理解者の津軽男児、事務長の大宅先生(右)と 

青森県は八甲田山を境にして津軽と南部、大きく2つに分かれている
南部藩からクーデターを起こし独立した津軽藩(弘前)は
今も南部人(太平洋側・八戸地方)と仲が悪い
まるっきり性格も言葉も習慣も違う
南部は岩手の県庁所在地、盛岡と同じだから
青森の南部地方は自然も人も岩手県北と同じ雰囲気がある
私は同じ岩手でも南部盛岡とはライバル、県南の仙台伊達藩(田村藩)出身だから
言葉も習慣もまた違うのだが
まさに異国の津軽人を理解するには苦労した

私が赴任した岩手県北、青森津軽の3つの中学校はどこも荒れていた
美術の授業どころではなかった
毎日のようにとんでもない事件が起こり、生徒指導に明け暮れる毎日だった
法に触れても許される中学校はまさに何でもありの無法地帯だった
私は生徒を信じて一所懸命、武田鉄也のように思いを込めて話をしてきたつもりだったが
生徒の問題行動は私の最後の離任式まで変わらず
悲しみと落胆しか残らなかった
いつかは大人になって分かってくれるだろう
誰かは必ず私の熱い人生の思いを理解してくれるはずだ
そう信じて教師生活を14年間送ってきた
私の最後の挨拶は「教育に情熱が無くなった。情熱がない教師は去るべきだ。」だった


岩手と違って津軽の同僚の先生方と上手くやっていくのにも苦労した
でも魅力的な津軽人先生にもたくさん巡り逢えた
吉幾三(津軽の金木町出身)ではないが個性的で面白い人がたくさんいた
厳しくて豊かな自然の宝庫、津軽
親友のように信じて騙されて一文無しにもなった
良きねぷた絵恩師にも巡り逢えた
ペットショップでもたくさんの親しいお得意さん、お客さんに恵まれた


長年苦楽を共にしてきた愛車ギャランが青森市でついに力尽きておシャカとなった
これほど心細い時はなかった
さよなら、愛しき津軽…
熱いねぶた祭りの夏は、毎年必ず帰ってくるよ





     ふるさと岩手で活躍した盟友
 ギャランMFディーゼルターボ








◆それからの図工・美術教育館◆青森県教員時代◆最後の津軽教師

 銀河鉄道紀行1962

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