首都モリオーネ・エッセイ(宮沢賢治エッセイV)
   〜
北上川と南昌山、銀河鉄道の夜と私  2010.3.10 ジョヴァンニ安東


                                               2010.1.17 盛岡の南大橋付近より西日の北上川と南昌山を望む 
私は岩手県一関市の磐井川(いわいがわ)の街と
北上川の田んぼの大平原で育った

磐井川で遊んで育った私は

川の近くの家に住むことが憧れであり目標だった

一関市で生まれ育ち東京へ、町田市、川崎市、横浜市、
故郷岩手県に帰って、田野畑村、盛岡市、岩泉町、一関市、
青森津軽へ渡り、木造町、五所川原市、稲垣村、青森市

そしてまた岩手に帰り一関市、千厩町、前沢町、水沢市、平泉町、
と仕事先と住居が目まぐるしく変わり流浪の旅は長く続いた

人生最後は賢治が10年間住んだ青春の地・盛岡市だった

盛岡へ来て3年目に入った
盛岡の街は広く、賢治の足跡がたくさん残されていた

賢治が愛した岩手山と南昌山(なんしょうざん・紫波郡矢巾町)
盛岡中学(現盛岡一高)時代、賢治は親しい寮の先輩・藤原健次郎と共に
水晶や石ころを集めに南昌山に何度も登っている
しかし藤原健次郎はチフスにかかり16歳でこの世を去った


「銀河鉄道の夜」の始発駅は近年の研究で南昌山ではないかと言われている
ジョヴァンニの親友カムパネルラのモデルは

賢治の前から去っていった妹トシであり
盛岡高等農林学校(現岩手大学農学部)の親友・保阪嘉内(山梨県出身)であり
そして南昌山・矢巾出身の藤原健次郎だった



                                                2010.1.22 盛岡の都南中央橋より西日の山々と南昌山を望む 
盛岡と矢巾へ来て初めて知った
日本昔話に出てきそうなめんこいぽっこり山の南昌山

いつしか私はこの山が大好きになった
今、私はその南昌山と岩手山と北上川が見える地で暮らしている
北上川に架かる盛岡近辺の多くの橋から見える南昌山はとても美しく心優しい
特に西日の南昌山は美しく光り輝いていて泣きたくなるほど感動してしまう

賢治にとって、盛岡から花巻へと続く北上川の川原は銀河鉄道の原風景だ

北上川と遥かなる山々の景色はとてもとても美しい
私も息絶えるまでこの銀河鉄道の風景をもっともっと探索していきたいと思う

 ♪ANDO MUSIC♪



 
合唱曲「青空のすみっこ」合唱デオ
 〜盛岡桜の名所編

 ◆作詞:谷川俊太郎  作曲:寺島尚彦  ◆伴奏・合唱・写真:ジョヴァンニ安東

昭和49年度NHK全国学校音楽コンクール中学校の部課題曲

写真:岩手県盛岡市、北上川、徳田橋、中津川、南昌山、岩手山、姫神山、
シダレザクラ〜米内浄水場、ソメイヨシノ〜高松の池

「青空のすみっこ」伴奏

♪安東音楽館
 安東音楽館


  
  銀河鉄道始発駅・矢巾町南昌山写真館            志和三山冬景色


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