宮沢賢治エッセイU〜賢治、初恋人の町・紫波町 2009.6.11 ジョヴァンニ安東


                
桜の名所、紫波町・城山公園〜賢治が恋した日詰の町をここから一望できる  2008年撮影

若かりし賢治が盛岡の岩手病院に1ヶ月入院していた(1914年大正3年)ときに
恋したのが3歳年上の看護婦、高橋ミネさん
彼女は現在の紫波郡紫波町日詰商店街の大きな八百屋「高福」の娘さんだった


入院から3年後に岩手大学(盛岡高等農林学校)3年生の賢治が詠んだ歌


さくらばな
日詰の駅のさくらばな
風に高鳴り
こゝろみだれぬ
  (四七三)

私が去年盛岡南に引っ越してきて、今一番気になる町が紫波町だ
すぐ近くの北上川の橋を渡って紫波郡矢巾町や
盛岡で買い物をすればいいのだが、
車で40分かけて賢治の生まれた花巻市へよく買い物に行くようになった
そしてマルカン(アルテ)の美味しい105円名物ソフトクリームを食べる
花巻は物価が安くて、どこかのんびりしていて心が落ち着く

盛岡から花巻へ行く途中にあるのが紫波町で
ここは思った以上に歴史ある魅力的な町だった
賢治が恋した看護婦・高橋ミネさんが紫波町日詰出身だと分かり
最近は家から10キロ前後の近い紫波町で買い物をするようになった
同じ全国チェーン店のスーパーでも支店によって全然違うと最近痛感する
紫波町の支店は店員さんの挨拶応対がよくて好感が持てた
その上、安くて食材が豊富でびっくり
こんなにいいとこならもっと早くここで買い物すればよかったと思った
ここは多くのチェーン店揃い踏みの激戦区なのだ
中途半端な規模店の矢巾町や交通渋滞で時間のかかる盛岡市よりも
紫波町の方が買い物しやすく何でも揃う

何よりも紫波人は花巻人と同じように温かい人が多いのだと思う
広い広い岩手県の様々な地域に住んで見てきて
同じ岩手県人でも地域によって気質も慣習も全然違うと私は思った
と言うことで、私も賢さんのように紫波町・紫波人に恋したようだ
奥州平泉の藤原氏ともゆかりのある町なので、これからもこの町を探索したい


★宮沢賢治の詩の世界「ミネさんは賢治入院を憶えていた」より


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