ペープサート劇スタイル












 発表会で使われた「むろねだぬきの糸車」脚本4枚 ↑クリックで拡大

安東文学館  脚本影太郎
                                        YOH  EITARO

 むろねだぬきの糸車 八拍子木魚リズム・ペープサート劇

 ★原作:「たぬきの糸車」岸なみ(国語1年下教科書より)
 ★脚本:陽 影太郎(1996年・岩手県一関市立弥栄小学校1年生担任)

 ★配役(13名)

 
 ●子だぬき ●おかみさん ●木こり ●こども ●たぬきおやじ ●たぬきのおっかあ
  ●りす ●子ぎつね ●ことり ●うさぎ ●くま ●おおかみ ●カラス


■第1場■  ◆8拍子半拍スタート

みんな
      ◆むかしむかしのはなしだよ。★(カン!)以下同様

          
むろねさんの、山おくに、

            どうぶつ、たくさん、すんでたよ。

3たぬき      
ポンポコ、ポコポコ、たぬきのおやこ。▼(8拍子カンなし)

うさぎ        
ピョンピョンはねるよ、うさぎさん。

子ぎつね     
コンコン、コンコン、子ぎつねコン。

カラス       
カアカア、カアカア、カラスだよ。

りす・ことり    
チュンチュンことりとあそぶよ、りすくん。▼(8拍子カンなし)

おおかみ      
オオーッとほえるぞ、おおかみだ。

くま         
のそのそ、くまさん、おはようさん。

■第2場■

みんな       こんなにたのしい山おくに、

          
きこりのおやこがやってきた。

木こり・こども  
カーン、カーンと木をきって、

          
カンカン、カンカンこやたてた。

どうぶつたち
   みんなで、にんげん、見てこよう。

         
あさは、はやおき、ことりさん。

ことり       
チュンチュン、ごはんだ。いいにおい。

どうぶつたち
  ひるまは、せいだす、木こりさん。

くま        
じろじろくまさん、のぞいてる。

どうぶつたち
   日ぐれは、カアカア、カラスどん。

カラス     あそびつかれた子どもとかえる。▼(8拍子カンなし)

どうぶつたち よるは、ポンポコ、子だぬきポン!

おかみさん
    「いたずらたくさん。もうたくさん。」

木こり       「こまった、こまった。子だぬきめ。

          おいらのふんどし、どこいった。」

こども       おこった、木こりのおとっつぁん。

木こり     「わなをしかけて、つかまえよう。

        
たぬきじるにしてくれる。」

■第3場■

みんな      まんまるきれいなつきよのばん

         
糸をつむぐは、おかみさん。

          カラカラ、キーカラ、カラカラキー。

          カラカラカラキー、カラカラキー。

          クルクルクルクルまわる糸車

         
そこへきたのは、子だぬきどん。

          しょうじにあなあけ、
→(続けて)

子だぬき   「なんだべな。」

みんな      くりくり目だまをのぞかせて、

          カラカラ、キーカラ、カラカラキー。

          カラカラカラキー、カラカラキー。

          クルクルクルクルまわる糸車

          くりくり目だまもまわりだす。

おかみさん   「あら、まあ、かわいい子だぬきちゃん。」

みんな      おもわず、ふきだす、おかみさん。

          まねっこ大すき、子だぬきどん。

          まいばん、まいばん、やってきて、

          まねっこ、まねっこ、糸車。

          目だまをクルクルまわしたよ。

■第4場■

みんな      ところが、あるばん、さけびごえ。

          キャーッとないたは、子だぬきどん。

          よろこぶ、よろこぶ、おとっつぁん。

木こり     「わなにかかった、うっしっし。

          こんやのばんめし、たぬきじる。」

みんな      子だぬき、あぶない、ききいっぱつ。

         
とんできたのは、おかみさん。

おかみさん  「ちょっと、まってよ。あ・な・た!

          かわいい子だぬき、かわいそう。

          こんかいだけは、かんにんや。」

木こり      「おまえがいうなら、しょうがねえ。

          いたずらすんなよ。ほら、にげろ。」

みんな      よかった、よかった。子だぬきどん。

          いちもくさんに、にげてった。

■第5場■

だんし     やがて、はがおち、ふゆがきた。

         
ゆきもしんしん、ふってきた。

          木こりのしごとは、もうおわり。

          さよなら、むろねの、お山さん。

          おやこは、むらへ下りていく。

■第6場■

じょし       正月すぎて、はるになり、

          お日さま、にこにこ、てりだした。

          わかばも、きらきら、かがやいて、

          木こりのおやこは、山のぼり。

         
むろねさんの山おくの

          ちいさなこやへと、もどってく。

■第7場■

みんな     こやのとびらをあけたとたん。

          かみさん、びっくり。なにっすや?

         
ゆかにどっさり、糸のたば。

おかみさん  「はあて、ふしぎな糸車。

         
だれが、つんだか。糸のたば。」

子ども      「かあちゃん、はらへった。」→(続けて)

おかみさん  「はい、はい、はい。」

みんな     土間でごはんをたきはじめ、

          おいしいすきやき、ぐつぐつぐつ。

         
すると、きこえる糸車。

          カラカラ、キーカラ、カラカラキー。

           カラカラカラキー、カラカラキー。


         
そっと、のぞくと、しっぽがちらり。▼(8拍子カンなし)

          いつかの子だぬき、糸つむぎ。

          じょうずなてつきで、クールクル。

        
糸をたばねて、つみかさねる。

          かみさん、そっくり、そのうでまえ。

子だぬき    「でーきた、できた。糸つむぎ。

          ポンポコおどって、さあ、かえろう。」

みんな      かみさん、にっこり、てをふって、

おかみさん   「たぬきのたぬちゃん、ありがとう。」

みんな      ピョンピョコ、ピョンピョコ、うれしそう。

          子だぬき、おどって、かえってく。

          山山山の山おくに。

■第8場■ 
うたとピアニカえんそう

(うさぎ)前奏  ドドドラ ソソドド ミミレレド (「たき火」のかえうた)

うた1
       たぬきのたぬきの糸車

           カラカラ キーカラ カラカラキー

           まわそうか まわそうよ

           糸をつむいでたばねよう

うた2       たぬきのたぬきの糸車

           カラカラ キーカラ カラカラキー

           まわそうか まわそうよ

           かみさんよろこぶ おんがえし


(うさぎ)間奏  ドドドラ ソソドド ミミレレド

みんなでピアニカえんそう、2回くりかえす

子だぬき    これで1ねんせいのはっぴょうをおわります。

みんな      はいっ!

子だぬき    れい!


1年生の担当クラスが13名だったので、13名用に脚本を書きましたが、
この劇を発表する時は、発表する児童数と能力に合わせて演出して下さい。 〜陽 影太郎


*むろねだぬきの舞台〜岩手県一関市室根町の室根山の山奥

*陽 影太郎(よう えいたろう)ジョヴァンニ安東(じょばんに あんどう)同一人物です


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